ご挨拶

栃木県教職員協議会 会長 熊倉 孝郎

栃木県教職員協議会 会長 熊倉 孝郎


~子供たちのため、学校組織のウェルビーイング構築を目指して~


 この度、会員の皆様にご信任をいただき、引き続き、栃教協会長の大役を務めさせていただくこととなりました。とちぎの子供たちのために、会員の皆様のために、誠心誠意努力を続けていく所存でございます。
 さて、栃教協は結成62年を迎える歴史と伝統ある組織です。また、設立当初からすべては「子供たちのために」という理念のもと、教育環境の改善を目指し活動しています。理念を具現化できるよう教職員が安心して職務に専念できる諸条件の整備も進めています。
 これまでの栃木県教職員協議会(略称:栃教協)の成果、活動として以下のようなものがあります。
 ・義務教育9年間全てで35人学級の実現(義務標準法では小学校のみ35人学級)
 ・教育課題対応への教職員数増員
 ・小中学校非常勤講師配置の予算確保及び部活動指導員配置増員、働き方改革等のための教員業務支援員、副校長・
  教頭マネジメント支援員の配置等の人的配置の充実
 ・スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等、専門職員の配置充実
 ・県内25市町の単位教協と連携した市町の教育環境の整備充実要望 等

 このようなことを実現できたのは、管理職を除く教職員のほぼ100%加入の組織力です。今後も、教職員の皆様に会員として協力いただけるよう活動を進めていきます。
 さて、栃木県教育振興基本計画2025の策定4年目を迎え、県民からは、さらなる教育の充実が期待されています。また、学校における働き方改革推進プラン(第2期)の中間まとめに向け、在校等時間のさらなる削減や文科省が示した教職員が担うべき業務を中心とした業務整理等を進めるようになっていきます。関係各所と連携しながら、子供と向き合う時間や教材研究等の時間の確保増が図られるよう働き方改革のさらなる推進に向けた活動していきます。
 国等の動向としては、教員業務実態調査の結果をもとに給特法改正に向けた議論が始まります。
 現在進められている休日部活動の地域移行化については、県教育委員会において方針が検討されており、部活動の在り方も大きな転換期となっていきます。
 そして、学習指導では、英語科のデジタル教科書導入開始や小学校、義務教育学校前期課程で使用する教科書が改訂されます。学習指導要領施行後の改訂となり、より現行学習指導要領に対応した授業内容へと授業改善が進んでいきます。
 このような状況を考慮し、今年度は、教職員が本来の業務に十分力を向けられるようさらなる行政の支援、管理職の後押しを関係機関に強く訴えていきます。また、喫緊の課題である教員不足に対しても関係各位と連携して対策が進むよう尽力してまいります。
 最後になりますが、役員、事務局が一丸となって子供たちのため、学校組織のウェルビーング構築を目指して教育諸課題の課題解決やより充実した栃教協活動となるよう努めてまいりますので、会員の皆様におかれましても引き続きご支援ご協力をお願いいたします。