ご挨拶

栃木県教職員協議会 会長 熊倉 孝郎

栃木県教職員協議会 会長 熊倉 孝郎


~子供たちのため、教職員のwell-being構築を目指して~


 この度、会員の皆様にご信任をいただき、引き続き、栃教協会長の大役を務めさせていただくこととなりました。とちぎの子供たちのために、会員の皆様のために、誠心誠意努力を続けていく所存でございます。
 さて、栃教協は結成61年を迎える歴史と伝統ある組織です。また、設立当初からすべては「子供たちのために」という理念もと、教育環境の改善を目指し活動しています。
 これまでの栃木県教職員協議会(略称:栃教協)の成果、活動として以下のようなものがあります。
 ・義務教育9年間全てで35人学級の実現(義務標準法では小学校のみ35人学級)
 ・小中学校非常勤講師配置の予算確保及び部活動指導員配置増員、働き方改革等のための教員業務支援員の配置等の人的配置の充実
 ・スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等、専門職員の配置充実
 ・県内25市町の単位教協と連携した市町の教育環境の整備充実要望 等

 このようなことを実現できたのは、管理職を除く教職員のほぼ100%加入の組織力です。今後も、教職員の皆様に会員として協力いただけるよう活動を進めていきます。
 さて、栃木県教育振興基本計画2025の策定3年目を迎え、県民からは、さらなる教育の充実が期待されています。また、学校における働き方改革推進プラン(第2期)の実現に向け、在校等時間のさらなる削減や業務改善等により子供と向き合う時間や教材研究等の時間の確保増に向け働き方改革を進めていくことになります。今年は、昨年度調査された教員業務実態調査の結果が発表され、教職員の待遇等の改善に大きな変化が生まれる可能性があります。現在進められている休日部活動の地域移行化などの部活動改革も踏まえ、部活動の在り方も大きな転換期を迎えていきます。そして、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が2類相当から5類引き下げられることにより、コロナ前の社会へと段々と戻っていくと考えられます。
 今年度は、コロナ前に戻っていく社会に対し、教職員の負担増とならぬよう働き方改革の推進を要望するとともに栃教協として教職員が本来の業務に十分力を向けられるようさらなる行政の支援を関係機関に強く訴えていきます。また、喫緊の課題である教員不足に対しても関係各位と連携して対策が進むよう尽力してまいります。
 最後になりますが、役員、事務局が一丸となって子供たちのため、教職員のwell-being構築を目指して教育諸課題の課題解決やより充実した栃教協活動となるよう努めてまいりますので、会員の皆様におかれましても引き続きご支援ご協力をお願いいたします。